TPとの出会い（tp345cs）

運命のThinkPadとの出会い（その３）

　ThinkPad330CSでの成功に気をよくして、ThinkPadの魅力に徐々にはまりはじめた私は、中古のノートパソコンを物色しはじめた。もちろん新品のノートパソコンは欲しいが、何十万も出してすぐに時代遅れになる現実や資金難からすると、「なんとかWindows95が動けばいい」と思う。
　そして見つけたのは、ThinkPad345CS（29,800円　今からするとなんと高いことか！)。もちろんCD-ROMドライブは実装されていなかったが、私にとってはそれこそ、初めてのThinkPadだった。

ThinkPad345CS(2610-EJF)のスペック
CPU Intel486DX4-75MHz、Memory 20MB、HDD 330MB
10.5inchSTDN、3.5inch FDD、PCMCIA slot(typeII)

　HDDの容量が少なくて心配だったが、カスタムセットアップを使い、自分が必要なものだけインストールしていくと、一太郎やロータスを入れても、200MB以内に収まった。（ヘルプファイルはすべて削除、win95フォルダーは残した。これを削除すれば、さらに40MBほど節約できる。）

　次に私は手に入れたPHS「Paldio」を使って、ThinkPad345CSをモバイルマシンに仕上げようともくろんだ。いろいろと悩んだが、試してみるとことは実に簡単だった。改めてThinkPadなどのDOS/V機の先駆性・互換性に、感心せざるをえなかった。（手元にある、NEC PC-9801NS/Rなどは、NEC独自であるが故に、その表示機能も、カードスロットも、現在では利用できないのだ。世界標準とは、すごいことだ。）

　2週間に及ぶ出張中。このThinkPad345CSはモバイルマシンとしてよく活躍してくれた。と同時に、私はこのThinkPadを手に、最新のマシンでなくてもこれだけのことができることを、周囲の同僚や友人たちに熱っぽく語り始めた。語りながら、中古ノートパソコンのThinkPadの魅力に自分自身が取り付かれていったのだ。

Nov. 2004 by Monkung Factory